久々の彫金レッスン。ついに“好きなものを作る”時間へ | リバティ×リバティ

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久々の彫金レッスン。ついに“好きなものを作る”時間へ

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久しぶりに彫金について書きたいと思います。
基本制作物3点の課題がようやく終了し、今日からは待ちに待った “好きな物を自由に作るレッスン” に入りました。

まず最初に取り掛かったのは、修理から。
父が20代の頃、アメリカで購入したというゴールドリングのつなぎ目が割れてしまっていたため、それを直すことに。

父が20代の頃に購入したリング。深みのある色石と重みのあるデザインが印象的です。
つなぎ目の部分がぱっくり割れてしまった状態。奥の細い線が割れ目で、ここを10金ロウでつなぎ直します。
修理前のリングを試しにはめてみたところ。父が大切にしていた唯一のジュエリーだと思うと、より愛着が湧きます。

刻印は「RW10…?」と読めたのですが、先生に調べていただいたところ10Kであることが判明し、きちんと「K」の刻印を入れ直していただきました。つなぎ目は10金ロウでろう付けし、最後は新品のように磨き上げます。石がついている状態でのろう付けは、熱の加減が非常に難しく熟練した技術が必要なため、この工程は先生にお願いしました。安全に、かつ美しく仕上げていただき、本当に感謝です。

さらに、昔のリングには内側の周囲に角が残ったままのものが多く、父のリングも例外ではありませんでした。
現在は安全性の観点から、その“角”を取る処理が義務化されているそうで、今回の修理でも内側をぐるりと丸く削り、指あたりが柔らかく、着け心地の良い形へ整えました。ソフトで滑らかな触り心地になり、リングとしてのクオリティもぐっと上がった気がします。

以前割れていたつなぎ目も、跡が分からないほどきれいに修復されました。
全体を丁寧に磨き上げ、まるで新品のような輝きに。色石もより美しく見えるように。
側面には、かつて施されていた溝模様を再現。細かなラインがデザインの奥行きを引き立てています。

石は合成石だそうですが、ずっしりとした重みがあり、今同じデザインの既製品を購入すると20万円以上になるのだとか。
当時、父は数万円で買ったそうなので…価値が跳ね上がりましたね(笑)

石の周りには、かつて溝模様が彫られていたらしき跡が残っていたため、その部分も復元。縦溝を入れられるヤスリがあり、それでこするだけで雰囲気がきれいに蘇りました。

ジュエリーにほとんど興味のない父が唯一、自分で買って身につけていたもの。
それをピカピカに蘇らせることができて、娘としても嬉しいお手伝いになりました。


別の作業も

余った時間で、もうひとつ作業を進めました。
持っていたものの、留め具が扱いにくくてほとんど使っていなかった18Kのロープチェーンネックレスを、ブレスレット2本へリメイクすることに。残りの部分は、チェーンリングを数本つくる予定です。

18金のロープチェーンネックレス。やや太めのロープ状デザインで、編み込みの立体感と輝きがしっかり映える一本です。
複雑な構造の留め具が使いづらく、ほとんど出番がなかったネックレス。今回のリメイクで、新たにブレスレットへ生まれ変わる予定です。

ネックレスのように成形された金素材は、買うととても高価。
先生から「溶かしてしまうより、形状を活かした方がいいよ」とアドバイスをいただき、当初は一本にしようと思っていたブレスレットを、思い切って二本作ることにしました。

同じものを2本重ねてつけると、夏場のアクセントになるでしょうか。
仕上がりが今から楽しみです。

ブレスレットに使う丸カンは、使っていない18金リングを溶かして自作します。
ブレスレットは特に着脱しづらいので、留め具は少し大きめの引き輪にすることにしました。
今年中に完成させる目標です。わくわくします。


火加減と金属の方向…まだまだ勉強中

最近は、バーナーの点火にも少し慣れてきました。
ただ、工程によってどれくらいの火力が適しているのかは、まだ全然分からず…。

金の塊をローラーで棒状に延ばす作業でも、差し込む向きを判断するのに毎回悩んでしまいます。
なんと呑み込みの悪いこと…と情けなくなりつつも、それでもやっぱり楽しい時間。

焦らず、少しずつ上達していけたらいいなと思っています。

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

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