名古屋クリエイターズマーケットを終えて 〜忘れられない一日〜 | リバティ×リバティ

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名古屋クリエイターズマーケットを終えて 〜忘れられない一日〜

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名古屋クリエイターズマーケットが終了しました。
お立ち寄りくださった皆さま、オンラインで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

今回は、これまでの出店の中でも、忘れられない出来事がありました。
記録として、そして今の正直な気持ちとして、残しておこうと思います。


荷物が届かないまま迎えた当日

10日に発送した、商品および什器を入れたスーツケース。
12日の午後に到着予定でしたが、待てど暮らせど届かず、当日の13日になっても会場には届いていない状況でした。

前日にクロネコヤマトさんからいただいた回答は「道路事情により、今どこにあるか分からない」。そして「当日の朝に改めて連絡します」というものでしたが、その連絡もありませんでした。こちらから連絡してもAIによる応答のみ。そちらでも「改めて連絡します。」の回答。

出店を諦めるべきなのか、何をどうすればいいのかも分からず、ただ途方に暮れていました。


思いがけない「競合」からの手助け

出店を諦めるべきかどうかも分からず、何もできないまま途方に暮れていたその時。会場の詰め所にいらした佐川急便のスタッフさんが、私の話を静かに聞いてくださり、

「個人的に、クロネコヤマトに知り合いがいるので連絡してみますね」

と声をかけてくださいました。
同じ配送業界であり、言うなれば競合関係にあるはずの方です。
それにも関わらず、「仕事として」ではなく、一人の困っている人間として、私を助けようとしてくださったことに、胸がいっぱいになりました。

その一本の電話がきっかけとなり、それまで「どこにあるか分からない」と言われ続けていた荷物の捜索が、初めて本格的に始まりました。

そして約1時間半後、伝票と荷物が別々になってしまっていたという事実が判明します。

伝票は横浜、荷物は名古屋営業所。
この事実にたどり着けたのは、あの佐川急便のスタッフさんが動いてくださったからに他なりません。

あの日、あの場所で、「競合」という立場を超えて手を差し伸べてくださったこと。私は一生忘れないと思います。


何もないブースで迎えた開場

クリマの開始は11時。設営には1時間かかります。つまり、午後一に荷物が届いたとしても開始から約3時間は、ほぼ売上が見込めない状況です。

テーブルクロスの上に、寒さよけに持ってきていたストールを敷き、たまたま手元にあった残りの商品を並べて、開場を迎えました。実は、商品を分けて運んだのは初めてのことでした。

開場時のブース。
スーツケースが届かず、手元にあった商品をストールの上に平置きした状態です。


正直、これまでに経験したことのないほど、お客様にスルーされました。

とても屈辱的で、悲しくて、それでも立っていなければならず、ショップカードをお渡しすることもできないまま、ただ耐える時間でした。

それでも、その状況で3名の方がご購入くださいました。本当に、泣きそうになりました。


周囲の優しさに救われて

その間、運営スタッフの方、周りの出展者の皆さまの温かい言葉や行動で、何度も心が救われました。あの優しさがなければ、きっと泣いてしまっていたと思います。


荷物到着、そして一気に流れが変わる

午後、ようやく荷物が到着。
これまでにないスピードで棚を組み、商品を並べました。すると途端に、多くのお客様が足を止めてくださり、次々とご購入が続きました。

荷物到着後、急いで設営を終えたブース。
ここから多くのお客様が足を止めてくださいました。
大イベントで人気のA4サイズとB5サイズのポーチを陳列できるようになりました。
高低差のある陳列の大切さを、周りの出展者の皆さまと改めて感じました。

泣きそうになりながらも、最後まで踏ん張りました。


失ったものと、得たもの

私の出店は、スタートから数時間が勝負なことが多く、その3時間を逃したことで、売上にも大きく影響しました。悔しさは残ります。
今年最後の締めくくりが、華々しいものにならなかったことも、目標に届かなかったことも、本当に悔しいです。

交通事情や天災であれば、まだ呑み込めます。
今回はヒューマンエラーだったことが、正直なところ意気消沈しています。

それでも、

  • 「久々に名古屋に来てくれてありがとう」の言葉
  • いつもオンラインでご購入くださっている方と直接お会いできたこと
  • SNSで励ましのコメントをくださった、顔も知らない方々

多くの人の温かさに触れることができました。失ったものは大きいですが、得たものも、確かに大きかった一日でした。


クロネコヤマトさんへ

クロネコヤマトさんには、仕事柄、日頃から大変お世話になっています。
生地を週に何度も届けてくださり、この地域のスタッフさんは本当に優しく、気持ちの良い方ばかりです。だからこそ、対立するつもりはありません。

ただ、今回の事実と、結果と、私の気持ちは、きちんとお伝えしようと思っています。

  • 横浜営業所で伝票が見つかった時点で名古屋へ連絡すること
  • 荷物の形状といつまでの到着希望なのかを送り主に確認すること
  • 名古屋営業所にそれを伝えること
  • 「朝折り返す」という連絡を実行すること

できたことは、あったのではないかと感じています。

追記|その後のやり取りで分かったこと

ブログ公開後、クロネコヤマトさんとお電話でお話しする中で、今回の件についていくつか事実が分かりました。

12月11日12時7分、神奈川ベースで伝票が発見され、横浜市内の営業所へファックスで情報共有が行われていました。

同日、その営業所から愛知県側のセンターへ「当日昼便の到着物の中に該当する荷物があるか」という確認を入れ、伝票もファックスされていたとのことです。

12月12日夜、愛知県側からは「該当する荷物は到着していない」という回答があり、結果として、この間に約1日半のタイムラグが生じていました。

すでに到着希望日時を過ぎていたにもかかわらず、この時点で送り主である私への確認(荷物の形状確認や到着希望時刻の再確認)が行われなかった点については、残念に感じています。

なお、この間、私は並行してクロネコヤマトのお問い合わせ窓口へ連絡し、愛知県側へ確認を入れていただくようお願いしていました。

本来であれば、愛知県側で荷姿(スーツケースであること)を確認する対応も可能だったのではないか、という説明を受けていますが、今回はそこが抜けてしまっていたようです。

13日当日も、愛知県側からの連絡はなく、こちらから再度アクションを起こしたことで、ようやく荷物の所在が判明しました。

「後日連絡してほしい」と渡された愛知県側の事務所の電話番号に連絡しましたが、状況を把握されている方が見当たらない様子でした。
事実が社内で十分に共有されていないように感じ、少なからず違和感を覚えました。
その後、最終的に当日ご対応くださった携帯電話の番号へかけ直したところ、横浜営業所の担当者の方であることが分かりました。

結果として、神奈川県側および横浜営業所の担当者の方々は、きちんと対応をしてくださっていたという印象を受けています。

一方で、愛知県側でもう一歩踏み込んだ対応があれば、結果は違った可能性があったと感じているのが、正直なところです。

今回の経験が、今後どこかで誰かの役に立つことを願っています。


最後に、改めて。
名古屋クリエイターズマーケットでお会いできた皆さま、
本当にありがとうございました。

※いつもの「売れた柄ランキング」は、改めてご紹介します。

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

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