リバティ小物作家のリアルな一日｜そっと教えます

ハンドメイド作家って、一日中ミシン？

ハンドメイド作家は、ほぼ一日中ミシンを踏んでいると思いますか？
私は2013年からリバティプリントの小物作家として活動をしていますが、ミシンに向かっている時間は一日のうち、ほんのわずかな時間です。
実は、パソコンに向かっている時間の方が何倍も長いのです。

おそらく皆様の想像とはだいぶ違う一日を過ごしていると思います。
今日はハンドメイド作家である私の一日の過ごし方をちらっとお見せします。

一日の過ごし方（平日）

6：50AM-起床とお弁当作り
・朝食と娘のお弁当を作り、朝のエネルギーをチャージします。最もバタバタタイムです。

8：00AM－夕食の準備、掃除
・夕食のおかずを２～３品作りながら、掃除をします。家事の中で掃除機をかけることが一番好きなので、お掃除ロボットは使いません。

・アイロンがけ、洗濯ものを畳むなどの家事も行います。

9：00AM-仕事開始
・パソコンチェックの時間です。夜間にご購入頂いたお客様へのお礼や発送の準備を行います。
・お問い合わせやオーダーご依頼への対応も行います。多い時は４～５名様との対応を並行して行います。　

・オーダーが成立した場合は、生地発注のとりまとめやスケジューリングの見直し、必要物品の見直しを行います。

9：45－ジムへ
平日に２回ジムへ通っています。行くときはジムのオープン時間からスタートして30分間みっちり汗をかきます。その後、日常品や食品の買い物に行きます。

11：20AM-帰宅後撮影開始
・天気の良い日にSNS用、オンラインショップ用の写真撮影を行います。静止画像の他にたまに動画も撮ります。

12：30PM-ランチタイム
・自宅で簡単なランチをとります。前の日のドラマを観ながらリラックスタイムです。

1：30PM-仕事再開
・引き続きパソコンでオーダーのご相談の対応をしながら、新商品やオーダーの完成品をオンラインショップに掲載します。
新商品はCreema,minne,BASE,HPに掲載するため、最も時間を要します。

・ブログやXを更新します。

2：10PM-制作時間
・生地をカットしたり、ミシンに向かったり、ちょこっと制作時間です。
・日中ご購入頂いたお客様へのお礼や発送の準備を行います。

3：10PM-娘のお弁当作り（夜用）
・娘が受験生のため、塾で食べるお弁当と家族の夕食を準備します。朝に夕食のおかずや汁物を作っているのでここではメインを作る程度です。

4：00PM-お弁当を娘にお届け
・娘の学校帰りの時間に合わせてお弁当を届けに行きます。この時に商品を発送します。
・ここで、身体のメンテナンスに行くこともあります。

4：30PM-帰宅してコーヒーブレイク
・コーヒーや紅茶（カフェインレス）でリフレッシュ時間です。
・Instagramを更新します。

5：00PM-制作再開
・ミシンに没頭する時間です。最も捗る時間です。

6:00PM
・お客様からのお問い合わせへの最終対応を行います。
・ブログ投稿の下書きを行います。
・明日のスケジュールの見直しを行います。

7：00PM－夕食とリラックスタイム
・夕食をとり、一日の疲れを癒します。
・9：00以降はドラマを観ながら、アロマオイルで全身マッサージをしてリラックスタイムを過ごします。

10：00PM-洗濯スタート
・洗濯機を回します。外干し禁止の土地柄のため、家族全員の入浴が終わった後に浴室乾燥機とドラム式乾燥機を使って乾燥させます。

11：15PM-就寝
・一日良く頑張りました。寝る時間です。

好きなこと。ミシンを踏む時間

いかがでしたか？ミシンを踏んでいる時間は１時間ほどしかないことがお分かり頂けましたか？
実は、ミシンを踏まない日もあるほどです。

ポーチを一つ完成させるのに、実際にミシンを使う時間はほんの数分程度。歯磨きよりも短いくらいです。ポーチ作りの工程では、型紙の作成や布のカットの方がずっと時間がかかります。ミシンを踏む時間は、ポーチが完成するまでの工程の中で最も短い作業です。

最も多いのはデスクワークの時間

私の場合、ご依頼をいただいてからポーチを作成することが多いです。そのため、ご相談者様のご希望を伺い、形や柄を決めるまでに最も時間がかかります。

つまり、ミシンに向かうよりもパソコンに向かっている時間の方が数倍長いのです。

リバティ×リバティにおける事務関係の業務を簡単に挙げてみます。

• オーダーのとりまとめ
• 資材発注
• お客様対応
• 出店スケジュール管理・手配
• 経費管理・入力
• 委託販売先との連絡・値札作成
• 商品発送・在庫管理
• 新商品開発
• ブログ・SNS・HP管理
• 売上分析・データ管理
• 研修参加
• 確定申告

などなど・・・これでも一部なのです。

『好きなこと（ミシン）を仕事にできていいな』と思う方も多いかもしれません。しかし実際には他の作業の方が圧倒的に多いのです。
仕事が増えるにつれて、デスクワークの量も比例して増加します。

それでもハンドメイド作家を続けられる理由

販売時には華やかに見えるかもしれませんが、それまでは地味な作業ばかりです。孤独な作業も多く、頼れるのは自分の感性だけ。ハンドメイド業界はそんな世界です。

ミシンを踏むことが好きで始めた仕事ですが、実際にはミシンを踏む時間は少なく、他の作業が多いです。
それでも、ミシンに関わる仕事ができることが、この仕事を続けられている一番の理由です。そして、皆様に心から喜んで頂けることが第二の理由です。

私の作った商品を心から喜んでくださり、それを更に周りの方に広めてくださる、そのお気持ちと行動が私の原動力です。

結局、「好きなこと」を仕事にできているのは幸せなのかもしれませんね。
これからもたくさんご相談ください。

ご相談は、各ショップ　Creema　minne またはこちらからお気軽にどうぞ。