BLOG & INFO

リバティの柄図鑑

リバティプリントのAkinobuとストロベリーシーフの違いと魅力を徹底解説

#2010年秋冬コレクション#akinobu#いちご泥棒#ストロベリーシーフ#ツモリチサト#リバティ#リバティの柄#津森千里#海がテーマのリバティ柄#花鳥風月コレクション

はじめに

.

パッと見て、この柄をウィリアムモリスのストロベリーシーフと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも、よくご覧ください。

実は、「ストロベリーシーフ」の鳥ではなく、魚の柄なのです。こちらは「Akinobu」という柄です。随分前に発売された柄ですが、去年Casa Nonnaで復刻されたので、2種類のラミネート生地を購入してみました。

この柄の生まれた経緯や「ストロベリーシーフ」との違いについて調べてみたので、お付き合いください。

Akinobuとは

ツモリチサトによるデザインです。2008年にツモリチサト自身のコレクション用にリバティ社のアーカイブにある柄をもとにユニークな2柄を作り上げ、それらの作品がリバティ社のコレクションとして創作のインスピレーションとなり、デザイン・スタジオ内で新たにアレンジされて生まれました。その時は「Akinobu」と「 Lorenzo」という柄が発表されました。

ツモリチサトとは

日本のファッションデザイナー津森千里さんが1990年に立ち上げたファッションブランドです。彼女のデザイン哲学は、自立したライフ・スタイルのための、ガーリーでセクシー、かつハッピーで、ファンタジックな世界を表現することです。

イッセイミヤケグループの株式会社A-netが運営していましたが、2019年にライセンス契約満了に伴いブランド事業を終了しました。その後は自身の事務所T.C.でデザイン活動とブランド事業をを行っています。詳細はTSUMORI CHISATO(ツモリチサト)公式HPをご覧ください。POPでユニークなHP、見ていてわくわくします。

リバティでAkinobuが誕生したコレクション

リバティの2010年の秋冬コレクションのテーマは「花鳥風月」で、日本人アーティストとのコラボレーション企画でした。そこで、ツモリチサトさんとのコラボで生まれたのが「Akinobu」です。

この「花鳥風月」のデザインとカラーのコレクションは、日本に発想の原点を求め、日本の文化から歴史、芸術・自然、建築までを包含するものになっています。

リバティのこれまでの伝統は、まさに東洋と日本の歴史に彩られてきました。1875年にアーサー・ラセレンビィ・リバティが、ロンドンのリージェント・ストリートに東洋の品々や布地を売る小さな店を始めたときから、リバティの歴史は始まります。

日本の文化や、日本市場で最も親しまれている柄の様式にヒントを見出し、稀に見る美しさをもつデザインの中に、アーサー・ラセレンビィ・リバティの哲学と日本の真髄とを捉えることができました。

デザインの制作は、リバティの広範にわたるアーカイブをもとに内部で進められ、また日英両国の著名なアーティストやデザイナーたちにも委託されました。

この「Akinobu」が誕生したリバティの2010年秋冬コレクションでは、ファッション&テキスタイルデザイナー・皆川明氏の「スリーピングローズ(眠れるバラ)」や、グラフィックデザイナー・渡辺良重の「Yoshie」も生まれています。

(参考;LIBERTY2010年秋冬柄コンセプト「花鳥風月」 リバティ・ファブリックス正規販売店|生地の通販メルシー (merci-fabric.co.jp)

Akinobuとストロベリーシーフの違い

「Akinobu」は「ストロベリーシーフ」の柄を元に、海をテーマにデザインされました。では「Akinobu」と「ストロベリーシーフ」を比較してみましょう。

ストロベリーシーフ

ウィリアム・モリスがケルムスコットにある別荘の庭でイチゴを育てていた際に、収穫しようとしたいちごを小鳥たちが食べてしまったというエピソードから生まれた柄だと言われています。「いちご泥棒」とも言われています。

モチーフ:ツグミやムクドリと言われる鳥がイチゴを狙っています。

ストロベリーシーフ
Akinobu

Akinobu

「ストロベリーシーフ」の鳥のモチーフが魚に変わり、花がヒトデ、貝、イソギンチャクに変わっています。また、細かいところではハートや星の形も描かれており、少し可愛らしさも表現されています。

ストロベリーシーフ
Akinobu

モチーフ:ツグミやムクドリが魚に変わり、イチゴの代わりにタツノオトシゴが描かれています。魚の口の先にはハートや星が描かれています。

「Akinobu」が2010年に発売されて以降、私が知る限りではユザワヤと、今回のCasa Nonnaの2店舗で限定復刻されたのみです。そう考えると、非常に貴重な柄といえます。

リバティ×リバティのAkinobu柄商品

Akinobu柄のポーチをリバティ×リバティで販売するのは初めてです。

今回A4サイズや、A5サイズをご用意してみました。魚たちが並ぶ姿が可愛い、でもシックなお色でウィリアムモリス感もたっぷり感じられる商品となっています。

渋めのお色なので、男性にも女性にもお使い頂けると思います。ご家族で共有できるポーチとして、いかがでしょうか。この2点は完売しましたが、生地はまだ大切に保管しています。ご希望があれば作成しますのでお気軽にご相談ください。

その他リバティ×リバティのおすすめ商品

当ショップでは他にも多くのリバティ柄の商品を取り揃えています。例えば、エターナルコレクションの定番のデザインや、最新コレクションのトレンド柄など、お客様の好みに合わせて選べます。リバティの美しいデザインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • エターナルコレクション:永年愛されているリバティプリントや、日本で人気の柄を集めた、リバティジャパンの定番柄コレクションです。
  • カプセルコレクション:特定のテーマに沿ってデザインされる限定のコレクションです。
  • シーズナルコレクション:「春夏」「秋冬」の年2回発表されるテーマに沿った季節柄のコレクションです。

商品一覧はこちらからご覧いただけます。

さいごに

19世紀を代表とする近代デザインの父・ウィリアムモリスと、日本人デザイナーの共演という夢のような柄「Akinobu」。魚やタツノオトシゴの可愛らしさが親しみやすさをも感じさせてくれます。

そんな「ストロベリーシーフ」のオマージュ柄はとても貴重です。ぜひ覚えておいてください。何よりもお魚の表情が愛らしいです。

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

“リバティプリントのAkinobuとストロベリーシーフの違いと魅力を徹底解説” への2件のフィードバック

  1. […] akinobu クラシックガーデン スモールスザンナ エデナム ランゲージオブフラワーズ […]

  2. […] こちらは、最もインパクトがある柄akinobuです。ストロベリーシーフの「鳥」が「魚」に変わっています。 […]

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 リバティ×リバティ All rights Reserved.
ショップリンク