秋山 良枝
広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。
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リバティプリントといえば、可憐な小花柄を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ですが、その中でひときわ印象的な存在があるのをご存じでしょうか。
それが、孔雀をモチーフにした「ヘラ(Hera)」です。

「ヘラ」は、ギリシャ神話の女神の名に由来するデザインです。
神々の王の妃として知られる女神ヘラは、気高さと威厳を象徴する存在で、孔雀をそのシンボルとしています。
孔雀の羽に見られる“目のような模様”にも神話の由来があるとされ、そうした物語を背景に持つ柄でもあります。

「ヘラ」は約130年にわたり、リバティのデザインを彩ってきた、まさに“ヘリテージ・アイコン”ともいえる存在です。
左右対称に配置された孔雀、流れるような羽のライン。その美しさは、どこかアールヌーヴォーの装飾美も感じさせます。
小花柄とは異なり、“布そのものが主役になる柄”——それが「ヘラ」の大きな魅力です。

「クイーンヘラ」は、2022年のクラシックコレクションで描き直されたデザイン。従来の「ヘラ」の魅力をそのままに、より洗練された配色で仕上げられています。
そのため“装飾的なのに、日常に取り入れやすい”という絶妙なバランスに。クラシックでありながら、今の感覚にも自然に馴染む。それが「クイーンヘラ」の魅力です。

「ヘベ」は、「ヘラ」のデザインをもとに生まれたバリエーション。特徴は、「ヘラ」をアウトラインのみで表現し、装飾を抑えた単色・ミニマルな表現です。
孔雀のフォルムを活かしながらより静かで落ち着いた印象に
つまり“「ヘラ」の華やかさ”に対して、“「ヘベ」は余白の美しさ”。主張しすぎないのに、しっかりと個性がある。大人の装いにそっと寄り添うような柄です。
| 柄 | 印象 | 特徴 |
| ヘラ | 華やか・装飾的 | 孔雀の美しさを全面に表現 |
| クイーンヘラ | 上品・洗練 | 現代的な配色で再構築 |
| ヘベ | 静か・ミニマル | 単色で落ち着いた印象 |
同じルーツを持ちながら、それぞれ違った魅力を持っているのも面白いところです。
実はこの「ヘラ」、現在のショップではまだ作品としてはご紹介していません。理由のひとつは、柄のスケールと存在感。
裁断の位置によって印象が大きく変わるため、どう形にするかをじっくり考えたい柄でもあります。それでも惹かれるのは、やはり布としての完成度の高さ。
持つだけで印象を変えてくれるような力があり、「いつか形にしたい」と感じさせてくれる特別な存在です。
今回ご紹介した「クイーンヘラ」は、次回の生地の発注で迎えてみたいと考えている柄のひとつです。
もしかすると、そう遠くないうちにこの柄を使ったアイテムをご紹介できるかもしれません。
リバティプリントには、可憐な小花柄だけではない魅力があります。
「ヘラ」は、そんな魅力を象徴する柄のひとつ。
いつものリバティとは少し違う世界を、ぜひ感じてみてください。
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