BLOG & INFO

ウィリアムモリスについて

ウィリアム・モリスとは?デザインとアートを超えたその思想

#いちご泥棒#ウィリアムモリス#ウィローボウ#ストロベリーシーフ#デイジー#モリス#モリス商会#モリス柄ポーチ#リバティ#兄弟うさぎ

ウィリアム・モリス

ウィリアム・モリスのデザインが現代に息づく理由

ウィリアム・モリスのデザインが、なぜ今日でも多くの人々に愛されているのでしょうか?彼の作品が持つ特別な魅力とは、単なる装飾的な美しさにとどまらず、その背後にある「人間らしさ」や「自然との調和」を重んじる哲学にあります。モリスは、手作りの工芸品がもたらす温もりや、自然に根ざしたデザインの力強さを重視し、日常生活に美を取り入れる方法を提案しました。

例えば、モリスの花柄や植物をモチーフにしたデザインは、どんな空間にも豊かな生命力をもたらし、使う人に安らぎを与えます。現代のインテリアやファッションにおいても、モリスのデザインはその魅力を保ちながら、新たな命を吹き込まれています。彼のデザインはただの装飾ではなく、空間に温かみを与える力を持っているのです。

この記事を通じて、ウィリアム・モリスのデザインがどのように現代にも息づいているのか、そして私たちの日常生活にどのように溶け込み、影響を与え続けているのかをご紹介します。モリスの哲学が、今もなお多くの人々の心を惹きつける理由を、ぜひ一緒に探っていきましょう。

ウィリアム・モリスとは

時代を超えるデザインと哲学

ウィリアム・モリス(1834–1896)は、19世紀イギリスを代表するデザイナー、詩人、そして思想家です。その生涯を通じて、芸術、デザイン、そして社会に対する深い情熱を持ち続けました。彼の功績は、単に美しいデザインを生み出しただけではなく、産業革命の真っ只中にあった当時のイギリスで、人々の暮らしに「手作業の価値」と「美の重要性」を再発見させたことにあります。

モリスの出発点:自然と歴史への愛

モリスは1834年、ロンドン郊外の裕福な家庭に生まれました。子どもの頃から自然に囲まれて育ち、木々や花々、動物への愛情を深めました。また、若い頃から歴史や中世文化への興味を持ち、オックスフォード大学での学生時代には、ゴシック建築や中世の装飾芸術に深く影響を受けました。この時期の体験が、後の彼のデザイン哲学や作品に大きな影響を与えることになります。

アーティストとしての歩み

大学卒業後、モリスは詩人や建築家としての道を歩み始めましたが、やがて「デザイン」への情熱に目覚めます。特に、友人であり後にパートナーとなる画家エドワード・バーン=ジョーンズとともに創立した「モリス商会(Morris & Co.)」を通じて、多くのテキスタイル、壁紙、家具、ステンドグラスを制作しました。彼の作品は、自然からインスパイアされた緻密で豊かなパターンが特徴で、どれも美的価値と職人技術が融合したものでした。

時代の背景とモリスの挑戦

モリスが活躍した19世紀後半は、産業革命による大量生産が進み、工業製品が生活の中心となりつつある時代でした。美しい手工芸品が失われ、安価で画一的な商品が市場を席巻する中、モリスは「美とは日常の中にあるべき」という信念のもと、手作業の価値を再評価するアーツ・アンド・クラフツ運動を主導しました。彼は、職人たちが心を込めて作る製品こそが人々に真の豊かさをもたらすと信じていました。

多彩な活動:詩人、社会運動家、環境保護活動家

モリスの活動はデザインやアートにとどまりませんでした。彼は詩人としても数々の作品を発表し、また政治活動にも関与しました。特に、労働者の権利や社会の平等を訴える運動に熱心に取り組み、自然保護活動にも関心を寄せました。その思想は、デザインの美学だけでなく、持続可能な社会や環境への意識にもつながっています。

1834年イギリス・ロンドン北東部で生まれる
1848年15歳ウィルトシャー州のパブリックスクール・モールバラ校に入学。寄宿生活
1851年17歳モールバラ校を自主退学
1853年19歳聖職を志し、オックスフォード大学エクセター学寮に入学
1854年20歳~1855年21歳画家集団ラファエル前派とダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの存在を知る。大陸旅行や北フランスを訪れ、聖職に代わり芸術を志す
1856年22歳ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティに絵を学ぶ
1861年27歳仲間7人の共同出資によるモリス・マーシャル・フォークナー商会創設。住居・教会・公共建築用の壁画装飾や彫刻、ステンドグラス、金工、家具や生活必需品や装飾制作を行う
1862年28歳ロンドン万博に出品した「ステンドグラス」「刺繍と絵付け家具」が受賞
1868年34歳~1870年36歳長編物語詩「地上の楽園」4部作を発表
1875年41歳商会を単独経営のモリス商会に改組。テキスタイル事業を拡大する。(同年リバティ商会が創設される)
1877年43歳古建築物保護協会を創設。講演活動を開始
1881年47歳中断していたインディゴ染めの実験を再開し、「兄弟うさぎ」「小鳥とアネモネ」「薔薇とあざみ」をデザイン
1883年49歳 ストロベリーシーフ(いちご泥棒)をデザイン
1890年56歳活字書体デザインに取り組む
1896年62歳死去

ウィリアム・モリスの代表作

ウィリアム・モリスは数多くの名作を生み出しましたが、その中でも特に有名な作品をいくつかご紹介します。

  • 「ストロベリーシーフ(Strawberry Thief)」
    鳥とイチゴをモチーフにしたデザインで、鮮やかな色彩と緻密なパターンが特徴です。現在でもテキスタイルや壁紙に多く使用されています。
  • 「ウィローボウ(Willow Bough)」
    柳の葉を繊細に描いたデザインで、自然の穏やかさと優美さを表現しています。このパターンは、インテリアやファッションに広く活用されています。
  • ブラザーラビット(Brother Rabit)
    森の中に佇むウサギをモチーフにしたデザインで、愛らしさと自然への親近感を感じさせる作品です。
  • 「デイジー(Daisy)」
    モリスの初期の代表作で、小花が繊細に描かれたパターンが特徴です。このデザインは、彼の自然への愛とデザインのシンプルさを象徴しています。

ストロベリーシーフ(Strawberry Thief)
ウィローボウ(Willow Bough)
ブラザーラビット(Brother Rabit)
デイジー(Daisy)

これらの作品は、自然への深い愛と職人技術の結晶であり、時代を超えて多くの人々に感動を与え続けています。

ウィリアム・モリスのデザインが現代に与える影響

ウィリアム・モリスのデザイン哲学と作品は、現代にも多大な影響を与えています。インテリアデザインでは、彼の作品が壁紙やカーテンとして採用され、空間に自然の息吹を取り入れる手段として親しまれています。また、ファッション業界でも、モリスのパターンを活用した洋服やアクセサリーが多く見られます。さらに、彼の「人間らしさ」や「自然との調和」を重視する思想は、サステナブルデザインの観点からも再評価されています。

モリスのデザインを日常に取り入れる方法

スプーンボードをピンパネルで絵画のようにアレンジ

現代の私たちがモリスのデザイン哲学を生活に取り入れる方法はたくさんあります。例えば、モリスのパターンが使われたクッションやテーブルクロスを取り入れることで、日常の空間に温かみをプラスできます。また、モリス風のデザインにインスパイアされたハンドメイド商品を選ぶことで、自分らしい美を生活に取り込むことができます。

ウィリアム・モリスが残したデザインと哲学は、時代を超えて私たちの日常を豊かに彩り続けています。自然との調和を大切にし、美しさを日常の中で楽しむという彼の思想は、これからも多くの人々にとってのインスピレーションとなるでしょう。

リバティ×リバティで楽しむウィリアム・モリスの世界

当ショップでは、リバティ社の「ストロベリーシーフ(いちご泥棒)」をはじめとするウィリアム・モリス柄の生地を使用した商品を多数取り揃えています。デザインの美しさだけでなく、日常使いできる実用性を兼ね備えたアイテムばかりです。

モリスのセンス溢れるアートを、ぜひあなたの暮らしに取り入れてみませんか?これからも、新たな柄やデザインの商品を続々と展開予定です。数量限定の商品も多いので、お早めにチェックしてみてください。
今すぐウィリアムモリス柄商品販売ページを訪れて、あなたのお気に入りを見つけてください!

(※商品の在庫状況は日々変化しております。ご了承ください。)

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 リバティ×リバティ All rights Reserved.
ショップリンク