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リバティのアーカイブって何?これを読めばきっと理解できます!

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はじめに

リバティについて調べていると、「アーカイブ」という言葉をよく目にすることがあります。リバティをもっと知りたいと思う方に向けて、今回はその「アーカイブ」とは何なのか、詳しくご紹介します。
この機会に、リバティ通の仲間入りを目指してみませんか?

アーカイブとは?

アーカイブ(Archive)とは、一般的に古記録や記録保管所を指します。リバティで使われる「アーカイブ」という言葉は、過去150年間にわたる膨大なデザインデータを保管したプリントのライブラリのことを意味します。このライブラリには以下のような資料が収められています。

  • パターンブック
  • 絵画や図面
  • 写真

さらに、リバティ社に蓄積された過去のデザインそのものも「アーカイブ」と呼ばれています。

リバティの宝-アーカイブの価値

アーカイブは、リバティの核心であり、魂とも言える存在です。約50,000点に及ぶデザインの歴史が収められており、アーツ・アンド・クラフツ運動やアール・ヌーヴォー、バウハウスグラフィックなど、多様な時代の影響をたどることができます。

クラシックな小花柄やアヴァンギャルドなコレクションなど、その内容は革新と伝統が融合したものです。リバティでは、このアーカイブを「宝」と表現しており、常に新しい要素を取り入れることで更新し続けています。

アーカイブの管理と保存

リバティ社では、アーカイブの保管を専門に行う部門が存在します。この部門の役割は、デザインチームにとって欠かせないインスピレーション源を守ることです。以下のような形式でデザインが保管されています。

  • オリジナルのアートワーク
  • 木版
  • 生地サンプル

これらの資料は、紙の保存状態が悪いものも多く、修復が必要な場合があります。例えば、キャンバーウェル・スクール・オブ・アートの学生たちが修復したスケッチから生まれた「キャンバーウェル・ピーコック」というデザインは、その象徴的な例です。

AW21 THE ARCHIVIST’S EDIT
キャンバーウェル・ピーコック

さらに、貴重な資料は航空機の格納庫のような安全な施設に保管され、火災や湿気、害虫や核汚染からも守られています。

たとえ爆弾が落ちたとしても、リバティのプリントアーカイブは生き残ることができます。

アーキビスト—アーカイブを守る専門家

リバティのデザインの歴史を支えているのは「アーキビスト(Archivist)」と呼ばれる専門職です。アーキビストは、膨大なデザイン資料を収集・管理・保護しながら、新しいデザインも取り入れてアーカイブを更新し続けます。

2021年には、伝説的なアーキビストであるアナ・ブルーマが監修したカプセルコレクション「アーキビストズ・エディット」が発表されました。このコレクションでは、リバティの中でもあまり知られていないデザインに光を当て、新たな魅力を引き出しています。

例えば、「オペラ・カルーセル(Opera Carousel)」というデザインは、1951年にフランスのデザイン会社が制作した図案を基に、現代的に再構築されたものです。回転する船や宇宙船、花の間に描かれた動物が、遊び心とエキセントリックな雰囲気を併せ持っています。

21AW The Archivist’s Edit
オペラ・カルーセル

デザインへのインスピレーション

リバティプリントのデザインは、アーカイブを活用するところから始まります。デザイナーたちは、過去のパターンブックやスケッチを参考にしながら、歴史的なデザインに現代的な感覚を加えて新しい作品を生み出します。

例えば、色やサイズの調整、モチーフの再配置、あるいは新しいドローイングの追加など、多様な手法が用いられます。こうして完成したデザインは、プリント工場の専門家と協力しながら形にしていきます。

まとめ

リバティのアーカイブは、単なる過去の記録ではなく、未来を形作るための貴重な資源です。伝説のアーキビスト、アナ・ブルーマが語った「アーカイブを引用し、新しいデザインに活かす」という言葉が、その本質を物語っています。

爆弾が落ちたとしても守られるアーカイブたち。その中に秘められた無限の可能性が、これからも私たちを魅了し続けることでしょう。

参考サイト:
THE ARCHIVE BOOK | リバティ Liberty 公式オンライン (liberty-japan.co.jp)
THE ARCHIVIST’S EDIT | リバティ Liberty 公式オンライン (liberty-japan.co.jp)

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

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