リバティプリント「Aviary Paisley」を徹底解説|廃盤柄の魅力とデザイン背景 | リバティ×リバティ

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リバティの柄図鑑

リバティプリント「Aviary Paisley」を徹底解説|廃盤柄の魅力とデザイン背景

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リバティプリント Aviary Paisley(エイヴィリー・ペイズリー)。ペイズリー模様の中に鳥や植物が繊細に描かれた美しい布です。

今回ご紹介するのは、クラシカルな中に静かな華やかさを感じさせるリバティプリント、《Aviary Paisley(エイヴィリー・ペイズリー)》です。
リバティといえば花柄の印象が強いですが、この柄は少し異なり、ペイズリーをベースに鳥や植物のモチーフが織り込まれた、繊細で芸術的なデザインです。


◆ Eternal Collection(エターナル・コレクション)の一柄

「Aviary Paisley」は、リバティの定番シリーズであるEternal Collection(エターナル・コレクション)のひとつ。
このコレクションは、時代を超えて愛されるリバティの代表的なデザインを集めたラインで、古典的な魅力と現代的な感性を併せ持つ柄が選ばれています。

エイヴィリー・ペイズリーは、1974年のリバティプリントを起点に、リバティ社の膨大なアーカイブに保管されている複数のペイズリー柄を融合して作られました。
壮大なペイズリーの風景の中に、熱帯のヤシの木、羽のような葉、幻想的な花々が細部に至るまで精巧に描かれています。羽ばたく鳥や繊細な葉の模様が重なり合い、まるで物語の一場面のような深みを感じさせます。

尾の長い鳥が静かに後ろを向く姿。閉じた羽や繊細な模様まで細部が美しく描かれています。
羽を広げて羽ばたく鳥。躍動感あふれる姿が、ペイズリーの曲線と絡み合い、物語の一場面のような印象を与えます。

◆ ペイズリーとは?

「ペイズリー」とは、本来はしずく型の曲線模様を基本とした装飾パターンのこと。
インドやペルシャの伝統模様が起源で、ヨーロッパに渡り、19世紀にはテキスタイルの定番として人気を博しました。

ペイズリー柄のタペストリー。しずく型の曲線模様が繰り返される伝統的なデザインの美しさを感じられます。


Aviary Paisleyでは、ペイズリーの曲線を基盤に、鳥や植物のモチーフが巧みに組み込まれているため、一見するとどこがペイズリーなのか分かりにくいのが特徴です。
この曖昧さこそが、まるで絵画のような奥行きと、クラシカルで優雅な雰囲気を生み出しています。


◆ リバティ社の説明によると

リバティ公式サイトでは、この柄について次のように説明されています。

“Originally based on a 1974 Liberty design, Aviary Paisley brings together elements from archival paisleys, combining elegant curves with intricate detail.”
(1974年のリバティデザインを基に、アーカイブにあるペイズリーの要素を組み合わせ、優美な曲線と精緻なディテールで構成されたデザインです。)

つまり、伝統的なペイズリーの美しさを尊重しながら、リバティらしい繊細さを加えた意欲的なデザインといえるでしょう。


◆ 廃盤となった希少な柄

現在、Aviary Paisleyは生産が終了しており、廃盤柄となっています
流通数が限られているため、新たに入手することは難しく、今では貴重なリバティプリントのひとつとされています。

今回、ありがたいご縁でお客様からのご依頼をきっかけに、イエロー系の生地を手にすることができました。
実際に目にすると、その緻密な線描と奥行きのある色合いが写真以上に美しく、手仕事のぬくもりを感じさせる一枚です。


◆ 今後の展開について

限られた生地ですが、今回入手したイエローバージョンのみ、残り生地分を使って商品化を予定しております。
この柄には、黄色い背景、白い背景、茶色い背景などがあり、どの部分を使ってポーチを作るかによって、表情がコロコロと変わります。
そのため、同じ柄でもひとつひとつのポーチに個性が生まれるのが大きな醍醐味です。
入手の機会が限られている柄だからこそ、どの表情のポーチに出会えるかも楽しみにお待ちいただければと思います。


◆ まとめ

Aviary Paisleyは、華やかすぎず落ち着いた存在感を放つ、上品でクラシカルなリバティプリントです。
花柄とはひと味違うデザインをお探しの方、廃盤や希少な柄を手に入れたい方、限定品ならではの特別感を楽しみたい方におすすめです。
時を経ても色あせない美しさがあり、まさにリバティの“永遠の魅力”を体現した柄といえるでしょう。

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

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