BLOG & INFO

シルバーで三連リング(トリニティ)を作りました。

#18Kリング#3連リング#40代からのジュエリー#50代からのジュエリー#K18ジュエリー#K24#カルティエ#シルバー#ジュエリー作り#ジュエリー重ね付け#トリニティリング#ハンドメイド作家#大人のジュエリー#趣味#趣味時間

昔から、三連リングが好きです。

リングが重なり合い、指の上で静かに動くあの感覚。
ひとつの指に収まりながら、どこか奥行きを感じさせる佇まいに、長く惹かれてきました。

その中でも、やはり特別なのがカルティエ のトリニティリング。

「マスト ドゥ カルティエ」の時代のものを2つ持っています。ひとつは薬指用、もうひとつはピンキー用。どちらもクラシックモデル(MMサイズ)で、一本あたり約3.5mm幅。
左手の薬指と、右手の小指。同時につけることもよくあります。

ひとつでも十分に完成されているのに、他のリングと合わせても不思議と馴染む。主張があるのに、ぶつからない。25年以上愛用している理由は、きっとそこにあります。

3色のゴールドが使われていることで、どんな素材とも自然に調和する——それもまた、トリニティならではの魅力です。


100年愛され続けるデザイン

トリニティリングが誕生したのは1924年。生み出したのは、ルイ・カルティエ。約100年にわたり、ほとんど形を変えずに愛され続けているジュエリーです。

それだけで、このデザインの完成度の高さが伝わってきます。


記憶の中の三連リングと、今回の制作

実は昔、ティファニー のシルバーの三連リングも持っていました。あまり知られていない存在ですが、とても使いやすく、よく身につけていたリングです。

けれど、いつの間にかなくしてしまって。ふとその記憶を思い出し、自分の手で三連リングを作ることにしました。


シルバーで作る三連リング|制作の前半工程

今回制作したのは、シルバー925の三連リングです。

三連リングは、サイズ調整がとても難しいリングでもあります。
3本のリングが重なる分、通常より大きめに作る必要があるからです。

まずは、つけたい指のサイズよりも約6号大きいサイズを目安に、リングを3本作るところから始めます。シルバーの地金を溶かし、叩いて棒状にし、ローラーで伸ばしていきます。

かまぼこ型の棒状に

幅は約3.5mm、厚みは約2.4mm。そこから、かまぼこ型の当て金を使って、丸みのある断面に整えていきます。

かまぼこ型に整えた状態

それを目安のサイズになるように丸め、糸鋸で3つのリングに切り分けます。

それぞれをロウ付けしてきれいな円にし、鋭角な部分を削ってなめらかに整えていくと、3本それぞれが美しい“かまぼこ型”のリングになっていきます。


三連リングへとつながる工程

3本のリングが完成したら、そのうちの2本のロウ付け部分に、再び糸鋸で切れ目を入れます。そして3本を組み合わせて、一度三連リングの形に組み立てます。

二つのリングに切れ目を入れて組み合わせます
この状態で指に入るか確認します。少しきつい程度で大丈夫。

ここで実際に指に通して、サイズ感を確認。

まだ切れ目が残っている状態

この「一度組んでみる」工程は、見た目だけでなく、着け心地を確かめるための大切な時間です。サイズやバランスに問題がなければ、いよいよ最終工程へ進みます。


三連リング、完成までの仕上げ工程

最後の工程では、3本のリングを重ねた状態で、2本をロウ付けします。ロウ付けした部分をやすりで削って平らに整え、そこから再び、それぞれのリングの形を細かく調整していきます。

内側、側面、表側——全体を少しずつ磨きながら、形を整える作業。
特に大変だったのは、側面の“平らな部分”の幅を均一に整えることでした。ここが揃っていないと、横から見た時にリングがでこぼこして見えてしまうのです。

さらに、指なじみが良くなるように、内側や角の当たりも丁寧に削っていきます。
地道な作業ですが、少し削っては磨き、また確認して整える——その繰り返しで、少しずつリングの表情が変わっていきました。

そして最後は、バッファーで全体を磨いて完成です。

完成したシルバーのトリニティリング
人差し指にコロコロと軽く入りました

磨くことで変わる“重さ”

制作途中では、リングがとても重く、大きく感じていました。けれど完成してみると、不思議なくらい軽やか。

見た目も、着け心地も変わりました。指の上でコロコロと転がる感触は、長年愛用してきたカルティエ のトリニティリングと同じ。

「磨くだけで、こんなにも変わるんだ」と、驚きました。

20号で作ったリングが、3本重なり合うことで、14号の指にぴったり収まるのも、三連リングならではの面白さです。

ずっと欲しかった、人差し指用の三連リング。自分の手で完成させられたことが、とても嬉しく感じています。


夏になると、シルバーが恋しくなる

特に夏になると、不思議とシルバーを身につけたくなります。白いシャツや、シンプルな服に合わせた時の軽やかさ。少し涼しげな光。

このリングも、これからたくさん出番が増えそうです。

輝きを取り戻したカルティエのトリニティリングと自作のシルバー925リング

ついでに、持っていたカルティエ のトリニティリング2本も磨き直しました。すると、数十年ぶりに新品のような輝きに。

長く使ってきたリングが、また光を取り戻した姿を見ていると、なんだかこちらまで心機一転したような気持ちになります。


重なり合うことで生まれる美しさ

三連リングは、それぞれが独立しているのに、重なり合うことで、ひとつのかたちになります。指の上でわずかに動きながら、光を受けて表情を変えていく。

その静かな変化が、長く愛され続ける理由なのかもしれません。昔好きだったものを、今の自分の手で作る。その時間は、過去と今を静かにつなげてくれるようでもありました。
これから、このリングにも少しずつ傷が増えていくと思います。

でもきっと、それもまた楽しみのひとつなのだと思います。

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

コメントは受け付けていません。

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 リバティ×リバティ All rights Reserved.
ショップリンク