秋山 良枝
広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。
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19世紀を代表するデザイナー、ウィリアム・モリス。その中でも特に人気の高い「アネモネ」柄は、自然へのオマージュを感じさせる美しいデザインで、多くの人々を魅了してきました。この柄がどのようにして生まれ、現代でも愛され続ける理由をご存じでしょうか?この記事では、ウィリアム・モリスのデザイン哲学に触れながら、「アネモネ」柄の魅力と応用方法についてご紹介します。
ウィリアム・モリスは19世紀のイギリスで活躍したデザイナーであり、詩人や作家としても知られています。彼は、産業革命による大量生産品がもたらす無機質さに反発し、アーツ・アンド・クラフツ運動を牽引しました。この運動の理念は「美と実用の調和」であり、モリスのデザインには自然や植物がモチーフとして多く取り入れられています。
「アネモネ」柄は、そんなモリスのデザイン哲学を象徴する一つです。19世紀後半に壁紙としてデザインされたテキスタイルで、アネモネの花をモチーフにしています。
アネモネという花は、古代からヨーロッパで春の訪れを告げる象徴とされており、各国の神話や伝説などにも名前が登場しています。その繊細な花びらと豊かな色彩が、モリスの手によって優美で力強いデザインとして表現されています。モリスの描いた「アネモネ」は現在、イギリスのV&A美術館にも保存されています。
「アネモネ」柄の特徴は、繊細な地模様に大柄ながら細部にまでこだわった花びらが上品に描かれたアネモネが配されています。アネモネの花弁の一つひとつは丁寧に描かれ、その繊細な美しさが際立っています。モリスは自然そのものの美しさを引き立てることを重視しており、この柄でもその哲学が存分に発揮されています。クラシカルでありながらも日常に取り入れやすいデザインに仕上がっています。
上品な印象と自然の美しさを感じさせる「アネモネ」柄は、現代でも多くの生地や日用品に使用されており、トートバッグやポーチ、クッションカバーなど、幅広いアイテムにぴったりとマッチします。
花柄好きにとって「アネモネ」柄が特別である理由は、その永遠の魅力にあります。単に美しいだけでなく、歴史と文化が刻まれたデザインであることが、他の柄にはない深みと重厚感を持たせているのです。モリス柄全体に共通するクラシカルな雰囲気に、「アネモネ」柄は軽やかさと華やかさを兼ね備えており、まさにバランスの取れた優美さを表現しています。それゆえに、季節やシーンを問わず、さまざまなスタイルに取り入れやすいことが、その大きな魅力の一つです。
当ショップでは、2025年からウィリアム・モリスのデザインを取り入れた商品の取り扱いを本格的に開始しました。「ピンパネル」柄に引き続き、「アネモネ」柄の商品も多数取り揃えています。魅力的なデザインと高品質な素材を用いたアイテムをご提供しておりますので、ぜひご覧ください。
別のお色の商品も続々登場予定です。お楽しみになさってください。
人気柄のため、商品の在庫状況は日々変化します。現時点での「アネモネ」柄の商品をご覧になりたい方は下記で検索してください。
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