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ウィリアムモリスについて リバティの柄図鑑

リバティのロデンウッド-ウィリアム・モリスの遺産

#アーツアンドクラフツ運動#ウィリアムモリス#リバティ#リバティの柄#ロデン#ロデンウッド#好きな柄

リバティプリントの中で好きな柄の一つ、ロデンウッド。この曲線美をずっと眺めていたい、そう思わせる柄です。今回はこのロデンウッドについて見ていきましょう。

ロデンウッド-Lodden Wood-

ロデンウッドはリバティジャパンにおいては、2023年エターナルコレクションです。コレクションについてはこちらをご覧ください。
LIBERTY.公式HPでは、「ロデンウッド」の柄を次のように説明しています。

1884年にウィリアム・モリスがデザインした「ロデン」は、1960年代にリバティ社にてプリントされ始め、スカーフやドレス、インテリア用ファブリックに使われました。クラシック・シルク・コレクション用にリサイズし、2色使いのデザインにされました。アーツ・アンド・クラフツの典型的なデザインです。

https://www.liberty-japan.co.jp/item/detail/1_2_2349009-TEE_UE_LF/UE

ウィリアム・モリスとロデン

ウイリアム・モリス

ロデンウッドは、ウィリア・ムモリスの「ロデン」をリサイズしてデザインされたもののようですね。

では、ウィリアム・モリスとはどのような人物なのでしょうか。こちらで少し触れましたのでここでは簡単に説明します。

ウィリアム・モリス(1834年~1896年)は、19世紀を代表とするイギリスの芸術家、詩人、社会運動家であり、多方面で活躍した人物です。アーツ・アンド・クラフツ運動の主導者でもあり、「モダンデザインの父」とも称されています。
モリス商会を創設し、壁紙装飾、ステンドグラスや家具、テキスタイル事業で活躍しました。

代表作には いちご泥棒

るりはこべ

兄弟うさぎ

などがあります。ウィリアム・モリスのデザインは繰り返されるリピート柄になっているのが特徴です。

ロデン
「ロデン」は、彼が1884年50歳の時にインテリア用にデザインした柄です。兄弟うさぎやいちご泥棒と同じインディゴ抜染プリントのひとつです。

彼の作品の名前は、子どもの頃から遊んでいたテムズ川の支流の名前から由来しているものが数多くあります。ロデン(Lodden)は、テムズ川の支流ロウデン川から名付けられました。

「ロデン」は、イギリスで「蛇の頭」と別名がある釣鐘型のお花・フリチラリアやブルーベル、ヤグルマギク、カーネーション、ひまわりなど、ロウデン川を取り巻く植物が描かれていると言われています。

フリチラリア
ブルーベル
ヤグルマギク
カーネーション

リバティ社のロデン

ウィリアム・モリスの死後50年ほど経つ1940年代にモリス商会が倒産してから、リバティ社がモリス商会のデザインの一部を保有しました。そして現在リバティ社から発売されている「ロデン」がこちらです。

LIBERTY.公式HPによると 「ロデン」についてこう記されています。

1884年、ウィリアム・モリスによりインテリア用にデザインされた柄で、1998年秋冬コレクションに登場しました。リバティ社がプリントしているウィリアム・モリスの人気柄の1つで、綿やリネンにプリントされています。曲線を描く葉とマリーゴールドに似た花の、強調を抑えた連続的で滑らかなデザインが特徴的で、インドのテキスタイルに影響されたと思われるデザインです。

https://www.liberty-japan.co.jp/item/detail/1_2_3631031-TEE_ZE_LF/ZE

この「ロデン」をリサイズして2色使いにデザインされたものが、冒頭の「ロデンウッド」になるわけです。

他社のロデン

リバティ社からだけではなく、他社からもモリス生地が販売されています。その場合は、正しくは「ロデン」ではなく「ロウデン」という名称で販売されています。

モリス生地は、カーテンや家具などのインテリアに良く使われていますね。憧れの世界観です。

リバティ×リバティの商品-ロデンウッド-

A4L字ファスナークリアポーチ
xxs-3 クリアポーチ
xxxs-3 極小サイズ クリアポーチ

ロデンウッドの素敵な柄を生かし、男性にも女性にもご使用いただけるポーチを販売しております。いつも身近にウィリアム・モリスを感じて頂ける一品です。

最後に

「ロデン」「ロデンウッド」について少し知識が深まりましたでしょうか。また、リバティ社からモリス柄が発売されている理由も少しお分かり頂けたのではないでしょうか。

同年代を生きたリバティの創業者アーサー・ラセンビィ・リバティとウィリアム・モリス。二人の創設した商会を引き継いだ人達が後世にこの素敵なデザインを残してくれているのですね。これからも長く世界中の人に愛される柄として残り続けることでしょう。

参考文献)暮沢剛巳・伊藤潤・山本政幸・天内大樹・高橋裕行(2022)『デザインの歴史』学芸出版社.

この記事の著者

秋山 良枝

広島県生まれ。2歳から11歳までブラジルで過ごす。神戸市の大学を卒業後、5年間企業勤め。30歳で看護師免許を取得。
都内の大学病院勤務を経て子育て中に 子どもが中身を把握でき、自ら探せるポーチを手作りしたことがリバティ×リバティの原点。
2013年から制作活動を開始。看護師の経験を生かし、お子様からご高齢の方まで誰もが使いやすいポーチ作りに励んでいる。

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